トヒル&ボーリングブロークの談話

「我々は一つのスポーツチームで、強い組織。長期のプランがある」。

ミラノ発 - エリック・トヒル会長とマイケル・ボーリングブロークCEOが、木曜日に報道陣の前で話した。

【ピッチの内外で強いチーム】

エリック・トヒル:
「2013年11月のことを覚えているかい? 私がここに来たんだ。一人でね。私がカルチョを分かっていないと言った人もいた。私がスポーツビジネスを分かっていないと言った人もいた。私は分かっていたよ。十分すぎるほどね。しかし、それと同じようにセリエAのことを知り、私をサポートするチームが必要だった。サッカーの世界は日々変化している。私にとって、月に一度ここに来ることは大事だ。ヨーロッパでやっている外国人の会長でここまで熱心な会長はいないと思う。ただ、常にいる人間で日々取り組んでいかなければいけないことは当然だ」。

「私はセリエAで2人目の外国人会長で、ほかのイタリア人会長とはきっと違うビジョンがある。どの会長もそれぞれのスタイルで取り組む。どれがベストということはない。だが、これが私だ。私はファンとしてオーナーとして、セリエAがどことでも渡り合えると確信している。私がマンチーニや経営陣をサポートしていないと言う声もあるが、とんでもない間違いだ。頻繁に連絡を取り合っている」。

「もちろん、物事に時間がかかるのは当然だ。だが、私は強いチームをつくった。スポーツ面でも、組織としてもだ。浮き沈みがあることは自然なことだが、我々には5カ年計画がある。不安定な時期もあるが、私は努力を惜しまないし、資本を投じている。これを続けていく。チャンピオンズリーグを目指している。目標に届かない場合も戦い続け、次のステップに集中しているよ。ビジネスプランは投資を含む。再びそれが必要なら、私はそうする。大事なのは、経営陣が目指す目標をはっきりと分かっていることだ。すでに若干の結果を得た。だが、目標を完全に達成したわけではない。だから、完全に満足はしていない。成長を続ける必要がある。だが、改善していることはうれしい。目標は少なくとも2億3000万ユーロだ。成長したければ、我々は戦わなければいけない」。

【私とモラッティ】

エリック・トヒル:
「バランスシートを見てもらえばいい。私から1億ユーロの貸し付けがある。全体で2億ユーロ以上の投資だ。だが、そこに注目しない方がいい。私がクラブに投じたお金について話す気はないんだ。それは私のスタイルに反する。必要なら、また投資することができる。マッシモ・モラッティは過去に大きな投資をした。投資は私次第だという合意がある。だが、彼が望めば、投資することができる。我々の間で対立はない。彼が過去に多くのものを注いだことに敬意を払わなければいけない。だからこそ、私は2013年にやってきたとき、モラッティとの比較を避けようとした。彼はチャンピオンズリーグを手にしており、私は成功のために取り組んでいるところだ。我々はパートナーで、ともに検討していく。モラッティと合意したとき、必要な資金を出し続けると保証した。必要に応じて、6月に再びそうする。ただ、スタートは完全に同意した。投資家の問題がある。最重要事項は、中国でパートナーを見つけることだ。ほかにも投資家がいるなら歓迎だ。ただ、現時点では何もない。慌ててはいないよ。差し迫った期限もない」。

「収入は増えている。1億6000万だったのが、現在は1億8000万だ。10%以上の成長で、この状況下でのこの成長はポジティブなサインに感じる。昨年、我々は懸命に働き、ポジティブなリターンを見せた。これをさらに増やしたい。我々の目標は、2億3000万に達することだ」。

「モラッティと私はパートナーだ。さらなる投資家が見つかるなら、引き下げることはあり得る。私が大半の株式を持っているが、例えばほかに2人の株主がいることもできる。ただ、今のところは分からない。モラッティのために話すことはできない。モラッティが彼の株式を売却したいのであれば、彼はそうすることができる。それは正しいことだ。だが、彼はインテルにとどまりたいし、私は彼にいてほしいと言ってある。彼は非常に有能で親切なビジネスパートナーだ。多くのサポートをしてくれる。互いに敬意がある。彼は我々がともに働いていることを知っている」。

【5年は5分ではない】

マイケル・ボーリングブローク:
「FFPについては2年の合意がある。今年度と次の会計年度だ。最初の目標は初年度で3000万の減少だ。それで18カ月でイーブンになる。この合意の内容を遵守することは重要だ。この目標を達成するために、UEFAとコンタクトを取り続けている。彼らは我々のことを理解している。イーブンになることが簡単ではないと思っている。例えば、明日、我々がテレビ放映の取引を予想していた額よりも低くまとめたとしたら、UEFAは認めないだろう。彼らの役割は制裁ではなく、あらゆるクラブの収支のバランスをとることだ。私としては、可能だと思っている。簡単なことではないが、懸命にやっているよ。FFPを支持している。2年はあまり期間が長くないけれどね」。

「FFPは我々のアプローチと異なる主義があることを忘れてはいけない。彼らが考慮しない費用がある。例えば、UEFAはインテル・キャンパスやユースセクター、チャンピオンズリーグ決勝に向けた準備などは見ていない。チャンピオンズリーグの出場権を逃せば、すべてのファンと同じように、我々にとって残念なことだ。我々のプランは5年で、5分ではない。すべてが長期的なアプローチの一環として見ることが大切だ」。

【チームの軸は変わらず】

エリック・トヒル:
「我々の選手が売却されるというニュースをよく見る。我々はスポーツ面を管理するための戦略がある。2年前と比較して、我々は多くの選手を獲得した。だが、これからの2、3年で夏がくるたびに10人の選手を買う必要はない。チームを編成するために一流の選手がいることは大事だ。我々はそれをやった。軸は変わらない」。

【スタジアム】

エリック・トヒル:
「ユヴェントスはチケットで1シーズンに4000万ユーロを得ている。ミランとサン・シーロをシェアして同じようにできるなら、我々はそうする。どちらも1500〜2000万のさらなる収入を期待できる。スタジアムは変わっている。ファミリーエリアも用意される。ローマやフィオレンティーナといったほかのクラブは、彼らのスタジアム建設へと動いており、これ以上遅れると我々は取り残される。ここに人を引きつけるということで後れを取ることは危険だ」。

マイケル・ボーリングブローク:
「過去2年、ミランはポルテッロにスタジアムを建てることを目標としてきた。だから、我々は専用スタジアムを管理することについて集中していた。建築家たちと投資家に1〜2億のプロジェクトを出し、市に提出した。彼らはこれにとても満足していた。そこからミランが考えを変えて、我々に聞いてきた。そして、返答をする前に時間がほしいと言われた。今日(木曜日)の午後に会う予定で、とても大事な瞬間だね。我々は、彼らに言うべきこと、そして彼らのしたいことを聞く。我々が彼らに要求を強制するつもりはない。我々は提案をする。互いが考えを出し合うことは素晴らしい。バルバラ・ベルルスコーニのフィードバックを聞く。そして、ともにプロジェクトをまとめていく」。


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