ルンメニゲ「競争力あるインテルはスクデット獲得も可能」

インテル対ユヴェントスの一戦に向け、かつてのネラッズーロのカンピオーネが語った。「マンチーニは素晴らしい仕事をした。今年は違いをつくれる選手たちがいる」。

ミラノ発- 歴史をつくるのは偉大な人物たちだ。人生でも、特にスポーツでも同じである。かつてピッチに立ち、今はそのピッチから離れているカンピオーネたちは、長年にわたって歴史をつくってきた。カール=ハインツ・ルンメニゲが、FCインテルナツィオナーレの100年を旅路に貢献してきた偉大なカンピオーネの一人であることは確かだ。

ルンメニゲがインテルにいたのは3年だったが、この上なく濃密な3シーズンだった。インテルサポーターたちは共感し、現在はバイエルン・ミュンヘンのCEOであるルンメニゲのことを、今でもファミリーの一員と考えている。1985年のミラン戦で2-2と引き分けたときのゴールや、トリノ戦やレンジャース戦のバイシクルなど、“メアッツァ”のアートギャラリーに残る傑作の数々は記憶に残っているのだ。1984年11月のユヴェントス戦でドッピエッタを記録した彼との絆は、解くことのできないものである。その試合の結果は、4-0だった。

あの日の試合の思い出は?
「ユヴェントスは常に偉大なライバルだった。あれは重要な試合だったね。私にとってネラッズーロでの最初のゴールだったからだ。ユーヴェにはあのプラティニがいた。だから、かなりのモチベーションだったよ。とても美しい試合だった。サン・シーロの雰囲気は最高だったよ。我々は良いスタートを切り、見事なパフォーマンスを見せたんだ」。

インテルとネラッズーロのサポーターは、ずっとあなたに大きな敬意を示してきました。どれほどうれしいものですか?
「私はインテリスタたちと常にとても素晴らしい関係だった。ネラッズーロで重要なタイトルを獲得できなかったのは残念だ。サポーターはそれに値したからね。人として素晴らしい教訓だった。ミラノに戻るときは、今でも彼らの愛情を感じる。9月にクロトーネで誕生日を祝ったのだが、そこでも多くのインテリスタたちが歓迎してくれたんだ。忘れることのできないものだよ。ファンタスティックな関係なんだ」。

当時のチームメートとはまだ連絡を取っているのですか?
「そうだね。たまに連絡する。ワルテル・ゼンガと会ったよ。彼が質の高い指揮官になったのはうれしいね。スピッロ(アルトベッリ)にも連絡した。アンドレア・マンドルリーニのこともすごくチェックしている。ルカ・トーニと会うことが多いからね。トーニが、イタリアでマンドルリーニがどんな様子かを教えてくれるんだ。それに、私はペッレグリーニ元会長とも非常に良い関係にある。彼とはチャンピオンズリーグ決勝のときにベルリンで会った」

形がつくられつつあるマンチーニ監督のインテルは気に入っていますか?
「私は、インテルがうまくやるようにと願っている。近年は良い結果ではなかったからね。マンチーニは大きな敬意を払うに値するよ。チームと素晴らしい仕事をした。中国ツアーでインテルと対戦したが、そのときからすでに競争力のあるチームだと分かったよ。スクデットを獲得することもできるとね」。

イカルディ、ペリシッチ、ヨベティッチ、パラシオといったアタッカーたちの中で最も好きなのは?
「おそらくはイカルディが最もゴールを決めるだろう。だが大事なのは、今年のインテルが近年と比べ、個のレベルで良くなっているということだ。今年は試合のたびに違いをつくることのできる選手たちがいる。これはチームにとってポジティブなことだ」。

ブンデスリーガを支配することか、“あなたの”ミラノで開催されるチャンピオンズリーグ決勝に進むことか…バイエルン・ミュンヘンの目標は?
「夢を見るには早すぎる。まだグループステージの3分の1が終わったばかりだ。我々には素晴らしいチームがあり、ここまではうまくやれることを示してきた。だが、真のチャンピオンズリーグが始まるのは、ベスト16からだ。だから、決勝トーナメントに進めることを願おう。もちろん、サン・シーロでの決勝を戦えたら素晴らしいことだろうね」。


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